離婚問題用語集

離婚に関する用語を、弁護士が分かりやすく解説します。

マザーコンプレックス面会交流権権モラルハラスメントモンスターワイフ

マザーコンプレックス(まざーこんぷれっくす)

略して「マザコン」です。言うまでもなく母親が大好きな人のことです。しかしそれだけでは離婚理由として認められたり慰謝料の支払いの対象となると認められることは少ないです。

面会交流権(めんかいこうりゅうけん)

離婚や別居によって子どもと一緒に暮らせなくなった親が子どもと会う権利ですが、基本は、子どもが親に会う権利とされています。そのため面会交流権の行使は「子どもの事情を考慮しながら」ということになります。他方で、親権をとった側は相手の面会交流を確保する義務があると思った方がよいでしょう。父親の悪口を子どもに吹き込んで父親に会いたくなくさせるなんて言うのは虐待の一種でしょう。子どもは自分の血を呪うことになりますから。

モラルハラスメント(もらるはらすめんと)

略して「モラハラ」とも言ったりするそうです。現在のところ、裁判実務で一般化しているものではありません。基本的には、「嫌なことを言う、する」ということなのであまり度が過ぎていれば、離婚事由や慰謝料事由になるという程度です。少なくとも、モラハラの定義に当てはまることをすれば即離婚や慰謝料ということにはならないでしょう。精神的暴力なんて言い出すときりないですから。「甲斐性なし」はセーフで「誰のおかげで飯を食べてんだ」はアウトとかそんな細かなことは法律は決めませんし、裁判所が介入するのが相当とも思えません。説教がはじまると何時間も止まらないとか度を超している場合は、慰謝料はともかく離婚事由になる可能性は高いと思います。

モンスターワイフ(もんすたーわいふ)

昔は離婚といえば暴力夫から逃れる妻というのが多かったような気がしますが、最近は理解不能な女性も多いようです。さんざんわがまま放題に振る舞って突然「離婚する!」と言い出し高額な慰謝料や離婚後扶養を要求してくるという事案は珍しくありません。このような女性を「モンスターワイフ」と呼ぶ人もいます。そんな事案で男側を助けた実績は当事務所はたくさんありますので、一度ご相談下さい。