離婚問題用語集
離婚に関する用語を、弁護士が分かりやすく解説します。
内縁(ないえん)
夫婦同様の生活をしながら、籍だけは入れていない状況です。財産分与や慰謝料については、普通の夫婦同様の保護を受けることができます。ただ、「籍を抜く」必要がないので離婚訴訟と同様の形での「内縁解消訴訟」というものはありません。また、夫婦のどちらかが亡くなった場合に相続権はありません。
人証(にんしょう・じんしょう)
直訳すると「人の証拠」のことです。本人尋問や証人尋問のことをいいます。正しくは、ジンショウと読むようですが裁判官によってもニンショウと言ったりします。いずれにしても、あまりなじみのない言葉ですので「ジンショウはどうしますか?」「次回までにジンショウの請求をして下さい」なんて言われても、意味が分かりませんね。
ネトゲ廃人(ねとげはいじん)
夫が仕事から帰ってもゲームばかり、または夫が仕事から帰ってくると妻はゲームに夢中になってろくに家事もしない・・・。夫婦の共通の趣味がゲームであればいいですが夫(または妻)がネットゲームにはまってしまってゲームにばかり熱中し、夫婦の会話もままらないという状態に陥ってしまうことがあるようです。ネットゲームに限らず相手が自分の趣味に過度に熱中してしまって夫婦の一切会話なしというのもあるでしょう。状況にもよりますが、これが離婚事由になる可能性はあります。
年金分割(ねんきんぶんかつ)
離婚に際しては財産分与で夫婦間で形成された財産を分けます。年金も財産ですので、その貢献割合に応じて分けます。そして手続きをすると夫婦それぞれ分割された割合によって、年金を受給することができます。しかし通常年金は夫婦一緒に生活するのでぎりぎり程度の額ですから、分割された年金額だけで老後の生活を設計するのは難しいことが多いです。