弁護士 藤澤玲央
自分の冷静さを支えるのは「法律知識」
人からよく「いつも穏やかで話しやすい」と言われます。確かに、声を荒げたことは人生でほとんどないかもしれません。もともとの性格もそうですが、いつも冷静でいることを心がけている面が強いと思います。
自分の冷静さを支えているのは、やはり法律知識。法改正の情報にも目を配るのは当然です。判例や論文などの研究を通じ、依頼者の皆さんに対し、少しでも有利な理論を提供できないか、種々の文献を常にチェックすることで、自分の判断に自信を持つことができます。ある事件を担当していたとき、依頼者の方と意見が食い違い、何度も説明を重ねたことがありました。依頼者の方は当初、方針に半信半疑だったように見受けられましたが、良い結論を得ることができた時には大変満足されていたので、安易な方針を提示しなくてよかったという経験があります。相手方に対してはもちろん、依頼者に対しても「ダメなものはダメ」とはっきり伝えることもありますが、知識の裏付けがあるからこそ自信を持って言える言葉です。
昔から好奇心が強く、調べものが好きで、高校のときには「高校生クイズ」に出場したこともあります(結果はそれほどでもなかったですが…)。息抜きは旅行ですが、休みがとれるとわかったら、ふらっと日帰りの遠出をすることもあります。知らない街で食べ歩きしたりするのが楽しいですね。
好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」。どんな悪いことでも見方を変えれば良いことになるし、その逆もあります。楽観的でもなく、悲観的でもなく、いつも中庸の心でいたいですね。